TENGA VOICE

NAIJEL GRAPH

#87

NAIJEL GRAPH グラフィックアーティスト

自分自身を自由に表現するということが、もっともっと当たり前になると最高ですね

街を歩くと、看板やポップアップといったコマーシャルから、ミューラルアート、ファッションまで、様々な場所でグラフィックアートが目に入ってきます。とにもかくにもクールなデザインの世界。カッコいい作品がきちんと評価されて、みんなの目に触れられる幸せな今日だけれど、多様にデザインされるこの世界で、この道20年超。グラフィックアートを手がけてきたNAIJEL GRAPHさんがVOICEゲストにご登場!!独特のタッチから生み出されるアートワークは、なんだか懐かしくもあり、やさしい発見があふれています。心をくすぐる情緒をかもしだすNAIJEL GRAPHさんの世界観は、きっと、あなたの心の琴線に触れるはず!?

グラフィックアートを始めたきっかけは何ですか?

「これしかなかったって感じなんですよね。音楽だったり、洋服を作ったり、ラップしてみたり。色々なことをやってきて、挑戦してみたんですけど、結局、絵しかなかったですね。」

美大などでアートを専攻されていたのですか?

「一応デザイン学校を中退しています(笑)。」

もしかして、学生の頃から遊びまわっていたりとか?

「結構、課題が厳しかったんですよ。それを全部無視していたらクビになりました(笑)。ただ逆に、クビになった時に決心がつきましたね。絵でやっていこうと。」

NAIJEL GRAPH作品のラインやタッチはとても印象深いです。手法や描くテーマへのこだわりを教えてください。

「実はそんなにこだわりはないんですよ。でも、自分が好きなものを描いていますね。サンプリングに近い感覚です。」

事務所にお邪魔した瞬間から、音楽も映画も、色んなモチベーションを感じるアイテムばかりで気になっていました(笑)。DJ機材やレコードもたくさん並んでますね。

「自分が好きだと描きたくなっちゃいますね。というよりも、逆に好きなものしか描いてない感じですね。」作品やテーマから素晴らしい空気感が感じられるのですが、今日は特に90年代のカルチャーを感じました。どのように感性を磨かれているのでしょうか?

作品やテーマから素晴らしい空気感が感じられるのですが、今日は特に90年代のカルチャーを感じました。どのように感性を磨かれているのでしょうか?

「僕自身はあまり磨いているという感覚はないですね。自然に好きなものというか、90年代のシーンだったり、やっぱりその辺に影響を受けましたね。」

最近、グッとくるモノはありますか?

「『HOLE AND HOLLAND』っていうレーベルが本気で面白いですね。全力で馬鹿をやってるビデオを出したりしていて、それも結構ヤバイ低さのクオリティなんですよ(笑)。」

ヤバイってそっちですね!

「そう!お笑い系というかヒドイんですよ(笑)。遊んでますね。」

NAIJEL GRAPHさんが大切にしているモノゴトや、作品を通して発信したいメッセージなどはありますか?

「他人の悲しみとか、そういうものを感じていたいですね。ニュースだったり、友だちでも、元気がなかったら話を聞いたり、そういう感覚を大事にして、それを絵に描いている感覚ですね。」

NAIJEL GRAPHさんが愛してやまないモノゴトはありますか?

「娘ですね。一緒に絵を描いたり、公園に行ったり、今のところは良い父ちゃんです。だと思います(笑)。」

アーティストのお父さんってめちゃくちゃかっこいいですね!NAIJEL GRAPHさんがグッとくるのはどのような人ですか?

「『BEAMS T』で展覧会をしていた時に、BEASTIE BOYSのレーベルの社長が来日していて、たまたまオフの日に店に入ってきたんですよ。僕はブートでBEASTIEのロゴTシャツや箸置きを作ったり、NORAH JONES、BECK、NIRVANAとかも描いたりしてました。そうしたらその人たちみんな、社長が育てたアーティストだったんです!僕が好きな人たちを描いて、勝手にグッズも作っちゃっていたのを見て、社長が“なんだコイツは!?”って(笑)。お土産に大量に買って、それをBEASTIEの家族たちに渡したらしいんですよね。そうしたら後からメールが来て、“君は最高だ!”みたいな流れで、一緒にやろうということになりました。」

それは胸が熱くなるストーリーですね。

「本当に偶然ですけどね。社長とメンバー、家族がいいねって気に入ってもらえたからよかったんですけど、ギリギリですね(笑)。描いたものを気に入ってもらえたら、すごく嬉しいですし、やっていてよかった〜と思いました。」

そんなことって本当にあるんですね!

「そうなんですよ。その後にMIKE Dと打ち合わせする機会があって、どういう風になるのかなと思っていたんですけど、彼はずっと“FREEDOM”としか言わないんですよ。好きなように描いてくれって、僕らがイメージして思い描いているBEASTIE BOYSそのままですよね。すごくカッコよかったです。」

その話、シビレますね!

「描いた作品に“PERFECT !”って言ってくれて、人間が最高にカッコいいですよね。」

好きなモノへの愛を自由に表現されるNAIJEL GRAPHさんですが、TENGAのことはご存知でしたか?

「もちろんですよ!広告もよく目にしますし、やっぱりデザインいいですよね。全体的にオシャレだと思っていました。僕的にはキース・ヘリングはインパクトが強かったですね。」

世界で活躍しているNAIJEL GRAPHさんに、そう言っていただけて大変光栄です!

「TENGAのデザインは優秀ですよね。デザイン革命を起こしていますしMacっぽいですよね(笑)。僕としては、是非このままの方向で行って欲しいですね。」

これまで辞めたいと思ったことはありませんか?

「確かに若い頃はあまり食べられなかったんですけど、辞めたいと思ったことはあまりないですね。昔は描きたくないものも描いたりしましたし、嫌になっちゃったりすることもありましたけど、無理するとやりたくなくなっちゃうから、無理しないで描きたいものを描き続けたいです。最近ですね、本当にそう思えるようになったのは。自分の中での常識を作っていくことだったり、手さぐりでやっていくことが大事かなと思いますね。」

今後挑戦したいことはありますか?

「続けていきたいですね。続けることが僕にとっての挑戦です。」

一つのコトに集中してやり続けるには何よりも、最大限の愛と自由というMINDが必要だと思います。NAIJEL GRAPHさんの描き続ける“好き”という感性は、きっと、どんな人の心にも響くのではないでしょうか。VOICEに素敵なストーリーをお届けしていただき、本当にありがとうございました!

「自分自身を自由に表現するということが、もっともっと当たり前になると最高ですね!!」

NAIJEL GRAPH

NAIJEL GRAPH グラフィックアーティスト

グラフィックアーティスト、アートディレクター

グラフィックを中心としたアートワーク事務所です。
日々楽しくアートワークを創ることを心がけながら活動中です。

【著書】
『なんでもたしざん』

【イラスト】
『正しいFUCKの使い方』
『正しいBITCHの使い方』

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