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月刊TENGA 52号「人には言えないオトコの性の悩み」発行記念トークセッション 森林原人と語る「男性の性のあり方」

 

(左から、TENGA広報 西野・森林原人・TENGA広報 橘)

 

2024年2月28日(水)、ニュースレター 月刊TENGA 52号「人には言えないオトコの性の悩み」発行を記念して、AV男優の森林原人さんとTENGA広報の西野による「男性の性の悩み」について語るトークセッションを開催しました。

「フェムテック」という言葉の流行が後押しとなり、女性の性の悩みや課題はメディアでもオープンに取り上げられるようになってきた一方、男性の性については、前よりも取り上げづらいと感じられる方も多いのではないでしょうか。

そこで、このイベントでは調査結果をもとに男性たちの悩みを根本から紐解き、男女のすれ違いやSNS時代における「性のあり方」について、森林さんにお話を伺いました。

 

 

今回注目した調査結果

①男性の7割以上が性の悩みを感じたことがある
②約7〜8割の男性が性の悩みを友人に相談したことがない
③年齢による悩みの変化は見られない「年代別 男性の性の悩みランキング」

※調査結果の詳細は月刊TENGA 52号をご覧ください

 

 

 

何歳になっても悩みが変わらないのは解決に動いてないから


 

 

(西野)今回の調査結果を見て、率直なご感想はいかがでしょうか。

 

(森林)どの年代もほとんど悩みが変わらないというのは衝撃でしたね。私は20歳にAV男優をデビューして、今年で45歳になるんですけど、やっぱ自分の体感としても老化しているんです。性機能が上がっていくときもありましたが、もう完全に降り坂です。そうすると悩みの質は変わってくるわけなんですよね。


でも20代から60代まで同じところで悩んでいるというのはおそらく、悩んでいるだけで解決に動いていないから、ずっと同じところをぐるぐるしているのではと予想します。

 

(西野)みんなそれぞれ悩みがあるけど、同じところを堂々巡りして解決までの道筋が引かれていないといったところですかね。

 

(森林)そう思いますね。性教育をされている婦人科や泌尿器科医の先生は、教育現場で性に関する悩みをネット検索で解決しようするのは良くないって教えているそうなんです。なぜなら自分に都合のいい情報でストップしてしまうから。
例えば、避妊に失敗してしまったときにネット検索すると、「コーラで膣を洗えば問題ない」とか、自分にとって都合のいい情報だけ取り入れて、安心して終わってしまう、みたいなものです。

 

(西野)確かに便利になって何でも検索すれば出てくるけど、それが正しい情報か確信もないし、自分にとってほっとする回答が見つかったら、それ以上検索しなくなりますもんね。

 

私も男性の悩みの変化の少なさには驚きました。一般女性のお話を伺うと、女性は年代によって悩みが変化していくことが多いです。例えば産前産後で体の感じ方が変わってしまったり、更年期ならではの膣萎縮やホルモンの変化、閉経後にもさまざまな変化が起きたりなど。

 

そちらと比較すると、男性の悩みは大きく変化しないように感じます。また「セックスのテクニック」や「早漏・遅漏」といった悩みは相手ありきの話ですが、実は女性側はそこまで気にしていないという場合もあるのかなと思いました。
それよりも優しい声かけやエスコートをちゃんとして欲しいといった声の方が多い気がしますし、男女での意識のズレを感じます。

 

 

 

男女の感情のズレ。「興奮」の男性と「不安」の女性


 

(西野)ニュースレターの中で、森林さんは「セックスをする際、抱く感情のスタートラインが男女で異なる」とコメントされていましたが、こちらについて詳しくお伺いしてもいいですか。

 

(森林)セックスに臨む際の感情は、「緊張」を起点に8段階に分けられると私は考えます。男性はセックスをする際に、緊張や興奮からスタートしやすいんですよね。女性に対して興味を持ち、前のめりな気持ちがベースとしてあるから。

 

でも女性は、「何をされるんだろう」という不安、防衛の気持ちからスタートしやすい。TENGAさんの調査でも、「性交痛」に悩んでいる人の割合は、女性が男性の倍になっていますよね。「痛くても仕方ない」と思っている女性も多く、そもそもセックスに対する期待値が高くない。これがセックスにおいて生じやすい男女のズレなんです。

 

料理で例えるなら、「美味しいものを食べてもらいたい」の前に、まずは「お腹を壊さない、安全安心なものを出さなきゃいけない」ということです。
だからテクニックで相手を気持ちよくさせるよりも、まずは不安や緊張を取り除いてあげることが重要なんです。

 

 

 

AIコンテンツの台頭で人は性をどう楽しむ


 

 

(西野)こういった男女のズレというのは、戦後間もなくに出た雑誌にも記載があったり、普遍的な悩みのように感じます。一方で近年の変化として、AIテクノロジーが目覚ましい発達を見せていますが、こうした変化の影響は感じますか?

 

(森林)去年ぐらいから人間が一切出てこない、AIの女の子だけのアダルトビデオ作品が出てきましたね。

 

またアダルトビデオ業界以外でも、一見AIだとわからない巧妙なアダルトコンテンツが、SNS上で拡散されているんですよ。一般の女の子の日常をアップしているアカウントなんだけど、外部リンクのファンクラブに遷移して課金すると、その子のアダルトな映像が見れるといったものも。この女の子が、実はAIという仕掛けです。

 

(西野)私も見ましたが、AIだと気づいていない人もいるんだろうなって思うぐらいリアルですよね。

 

(森林)こういったコンテンツが量産されることで1番怖いのは、AI相手では被害者が存在しなくなるということなんですよね。被害者がいないから、暴力や残虐行為など過激な内容のコンテンツも作れるようになってしまう。

被害者が生まれないAIのアダルトコンテンツと、実際の人を相手にしたアダルトビデオが混在することで、現実と虚構の区別がつかなくなり、現実の相手を傷つけてしまうといったことも考えられます。

 

(西野)今はコンビニからエロ本が消えたり、週刊誌の見出しにも細かく指摘が入るような時代ですが、本当のリスクはSNS上にあるのかもしれません。

 

(森林)テクノロジーで作られたキレイなものに慣れてしまうと、生身の人間と接した際に、「肌がツルツルしていない、なんか匂う」といったことでがっかりして、本当の人間との交わりを受け入れられなくなるかもしれないですよね。

 

(西野)シンプルに性的欲求を満たすだけなら、技術の発達によってより手軽にできる時代になりました。こうした時代に、どんな性の楽しみ方をしていけばいいと思いますか?

 

(森林)「身体性」、もっと砕いて言うと「相手と体でつながること」が大事になると思います。

今ではもう性行為をしなくても子供をつくることができて、今後セックスが必要ないという考えを持つ人も出てくると思います。でも体と体で触れるというのは、言葉を話せない赤ちゃんが人に抱っこされたときぬくもりで安心するのと同じように、人間が根源的に持っている喜びだと思うんです。

 

だからこそセックスに代わる行為として、「ホカホカする感じ」とか、子供でも理解ができる、触れ合いだけの行為や概念も生まれるのではないかなと思います。

 

 

 

最後に 今後の男性の性の悩みについて


 

 

(森林)女性の性はフェムテックやセルフプレジャーという言葉を通して、悩みが表面化してきたり、オープンに語られるようになってきたと思うんです。

一方で男性の性の悩みは、調査結果を見るにおそらく100年前も同じ悩みを持っていて、しかも「包茎は恥ずかしい」とか「早漏はダサい」とか茶化す意図があるせいで、「ごく当たり前の悩み」として言語化されなくなってしまっていますよね。

 

しっかりと言語化がされて、もっと話そうよという空気感になれば、みんなが笑う下ネタも変わってくると思います。今は自虐ネタとして「包茎」で笑いを取っていても、「それの何が面白いの?」という空気感になってくるのかなと思います。

こういった空気になれば悩みが「体質的」「機能・能力」「形状」など細分化されて、それぞれの解決の道筋が作られるのかなと思います。

 

 

 

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